莫高窟（ばっこうくつ）は中国甘粛省敦煌市の近郊にある仏教遺跡です。雲崗石窟、龍門洞窟とともに中国三大石窟の一つに数えられ、1987年にユネスコの世界遺産（文化遺産）に登録されました。

シルクロードの分岐点として栄えたオアシス都市、敦煌では、莫高窟がハイライトとなっています。

莫高窟は鳴沙山の東の断崖に、南北1600mに渡って掘られた700あまりの洞窟があり、その中に約2400の仏塑像が安置されています。壁には一面に壁画が描かれ、総面積は4500平方mにもなります。紀元前336年に楽（らそく）和尚により創建されたとされ、その後、元朝までの約1000年間にわたり造り続けられました。建築、彫塑、壁画の保存状態や芸術性の高さには目を見張るものがあります。

莫高窟は、『千仏洞』、『敦煌石窟』とも呼ばれ、大小492の石窟に彩色塑像と壁画が保存されており、仏教美術として世界最大の規模を誇ります。莫高窟は『仏教芸術の大画廊』とも言われています。特に1900年に敦煌文書が発見されたことでも有名です。世界で現存する最も素晴らしい仏教芸術の宝蔵です。

莫高窟は敦煌壁画の長大で豊富な内容が、世界で宗教の石窟、寺院或いは宮殿の最高峰にあると言えます。ここの石窟は主に唐の時代に造営されました。窟の側面と天井を見渡すと、どこにでも仏像、飛天、伎楽、天女などの図案が描かれています。仏教経典を語る絵、仏教史跡を書く画もあり、神仙妖怪図もあり、そのほか、様々な装飾の絵もあります。莫高窟の塑像は昔から有名で、33メートルに達した仏像もあり、10センチほどしかない小さい菩薩像もあります。ほとんどの窟には塑像があり、数もおびただしく、まるで彫刻の博物館のようです。

莫高窟の壁画は華麗で、仏教の物語、山と川の景色、中国風建築、山水、花草、飛天仏像および当時の庶民の生活実態等の内容を描いています。五胡十六国時代から清代に渡るまで1500年余りの民俗風貌と歴史変遷を表現しています。

莫高窟観光で、一般窟のみではなく、別途料金が掛かりますが、特別窟も見学可能で見逃さないです。見学可能な特別窟は下記のアドレスをご参照にしてください。
https://www.otcxian.com/dunhuang/Specialty/690.html

莫高窟を観光するには予約制でネットで事前予約が必要となります。下記の現地旅行サイトで、敦煌発オプショナルツアーやガイドと専用車の貸切チャーターなど予約した場合、事前に手数料不要で予約して頂きます。
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莫高窟の中は暗くて、敦煌旅行時、懐中電灯を持っていった方がいいと思います。

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